え ど いち
東京に本社を置く、轄]戸一グループのバイキングレストランで働く、パート労働者が、
店長からの一方的な労働条件の不利益変更や職場でのパワハラに不満を募らせて、
労働組合に決起しました。
東京に本社を置く全国展開の轄]戸一グループのバイキングレストラン(神戸市)で働く、女性パート
労働者が、職場店長からの一方的な労働条件の不利益変更やパワハラに不満を募らせて労働組合に
決起しました。
Aさんは2005年、開店間もないレストランのキッチンスタッフとして一週間に4日のペースでパート(9
:30〜15:00)として働き始めました。
その間、店長が何人も入れ替わり(会社の方針か?)ましたが、これまでの3年半、他のパート従業員
らと一生懸命働いて、その都度店長ともコミニケーションがとれ、職場環境もとくに問題がおきる程では
ありませんでした。
ところが、今回の配属された店長と、パートとして働くAさんはじめランチタイムに勤務する女性パート
労働者との間で、コミニケーションが非常に取りにくく、そのためにキッチンでの仕事内容の行き違いが
多数起こりました。
また肉のスライサーのメンテナンスが行き届かず、それを操作するときの安全上の問題等疑問が起こ
りました。また勤務シフト(出勤可能日)を自己申告する際、表への記入の仕方を理由に、店長の独断?
で出勤日数を減らす内容を記載した雇用契約書にサインを求められたり、契約書の契約期間が不定期
な契約であったりと、不信が募りました。
またAさんは入社時に雇用契約書を交わしてから、約2年以上今回店長との面談時に出された雇用
契約書で、はじめて有給休暇が知らされ、入社以来、Aさんはじめすべてのパート従業員らが、労働基
準法で定められる有給休暇があることさえ知りませんでした。
職場環境の改善と過去の有給休暇の消失の補償、店長の差別問題等の改善を求め、Aさんは関西
合同労組に加盟し、団体交渉を求めました。
本社から担当部長と弁護士の参加で、団体交渉がおこなわれました。
職場内の出来事は、本来直属の上司である店長が、従業員らとコミニケーションを取りながら、おこな
えばどういった出来事が起きているのか把握できますが、今回は店長そのものに問題があり、数々の
問題が起き、労働組合に加盟するということが起きたのです。
A組合員の証言によって、初めて耳にすること柄も多数あり、担当部長は改めて店長が起こしている
問題の大きさを認識しました。
また有給休暇の取得に関すること・労働契約書の件、また時給アップなどなどについて回答を求めま
した。
会社は、当然のことながら労基法に定める有給休暇取得に関する再確認・また知らされずして起きた
過去の有給休暇消滅への保障・安全衛生問題等前向きな回答を検討することが約束でき団交を終え
ました。
団交後、会社は今回の件で、店長の配転をおこない、新店長を着任させました。
また、A組合員に対して、要求に対して誠実ととれる回答をおこない、職場での安全衛生問題について
も、早急な対応がおこなわれました。
そしてAさんの頑張りにBさんも加盟し、複数分会となりました。
またAさんらは同時間帯(ランチタイム)に働く他のパート労働者たちとも組合加盟は無い人でも、コミニ
ケーションをとり、みんなの声を代表する分会にしており、今回の店長配転や安全問題にも、署名を取り
付けるなど、労働組合の力と、信頼を確信しています。
いま職場は新店長のもと、従業員とのコミニケーションも非常によく取れて、働きやすい環境となりました。
パート労働者やアルバイトは主婦や学生が多く、労働基準法や労働法を全く知らないこともあり、低労
働条件でも有給休暇が無くても、当たり前と思っている人も多いと思います。
そういった非正規雇用の労働者にも働く上での諸権利があることを、AさんBさんは共に訴え、闘ってい
く決意です。