コアズ分会

 神戸三田プレミアムアウトレットを勤務地とする、大手警備会社「株式会社コアズ」で働くMさんとKさんは、職場のS常駐隊長の胸先三寸で、気に入らない人間(きちんと物を言う人間)には仕事のシフトを干し上げ(土日のみで平日勤務から排除)したり、暴言を吐くなど、あからさまな差別・人権侵害がおこなわれている事に不満を持ち、関西合同労組に相談加盟となりました。


1月27日、組合通告!

 2010年1月27日、大阪中之島の支社(本社は名古屋)に、組合加盟通告と団交を申し入れました。

2月5日、第一回団交開催

 2月5日、株式会社コアズの神戸支社にて、第一回目の団体交渉が行われ
ました。
 会社側はH取締役とY課長が出席し行われました。M組合員とK組合員は、
神戸三田プレミアムアウトレット現場で日常行われている、S常駐隊長による
業務差別や人権侵害とも言える言動に対する怒りを訴え、改善を要求しました。

 団体交渉後、今までの封建的な職場が、ガラリと様相を変えました。また今
まで平日勤務からの排除差別が行われていましたが、業務のシフトも正常な
形となりました。
 労働組合に加盟し、会社に要求をかかげることで、大きな変化が現れ、両組
合員は労働組合と共に闘う力を確信しました。ところが・・・

組合加盟通告書を手に(大阪中之島、コアズ大阪支店前で)

2月26日、会社が二人を「雇い止め解雇」通告!

 会社は第一回団交後、要求に基づく職場の環境は改善してきましたが、今度は
3月31日が「契約期限満了」で、4月からの契約更新をしないと言うのです。
 しかし、これは明らかに組合加入を理由とした「雇い止め解雇」で違法です。
 そもそも、2人は昨年9月に職安(ハローワーク)募集で入社しました。職安求人
票や、新聞の折込広告では、「常用雇用・長期」とあり、月に22日はシフトがあり、
3保険もあると表示しています。
 したがって、年末年始の臨時応援アルバイト(1ヶ月の短期)と違って、準社員は
余程のことが無い限りは、契約更新を前提としているのです。しかも、一ヶ月のアル
バイトの人ですら契約更新をしているのです。

第二回目団交で、会社に争議通告!

 会社は半年契約を「理由」に、「雇い止め解雇」を強行してきました。
組合は、解雇撤回を要求して団交にのぞみましたが、「現段階では方針を変えることは
無い」との会社側の回答に対し、争議通告をおこないました。
 コアズで働く労働者の皆さん、アウトレットで働く労働者の皆さん、働くすべての仲間の
皆さん、私たち関西合同労組に加盟する組合員は、このような不当解雇を断じて許さず、
解雇撤回を勝ち取るまで、断固闘います。
どうか、私たちの闘いにご理解ご支援をお願いいたします。

コアズ分会不当解雇弾劾ビラ(PDF)

3月4日、解雇撤回抗議行動に決起

 コアズ分会は、前日の団交で会社側が
「雇い止め解雇」意思を撤回しなかったた
め争議通告!職場に近いJR三田駅前の
アウトレット行きのバス停留所付近で、ビ
ラまき街宣の抗議行動をおこないました。

 雨模様で道行く人は少なく、ビラの受け
取りも少なくはありましたが、他社警備会
社で働く労働者が、「他人事ではないんで
すよ」と街宣に聞き入り、ビラを受け取り、
立ち止まって読む光景もありました。

 また、駅前ビラまき後、アウトレットで勤務中のM組合員を激励に、別の車で行きました。
組合の赤い腕章にびっくりした他の警備員が、携帯無線で「入場」を報告するなど、あわた
だしい動きがあったようです。

 警備会社で働く労働者の条件は、厳しいものがあり、また職場もイジメやパワハラなど劣
悪な環境で、まじめに働く労働者でも、なかなか長続き出来ません。
 コアズ分会の団結決起は、警備会社で働く労働者が、労働者としての当然の権利を主張
して働きやすい職場つくりを進める闘いです。劣悪な労働環境を打ち崩す闘いに、さらに多
くの警備労働者の決起をよびかけます。

 またコアズ分会は、必ず解雇撤回・雇用継続を勝ち取り、アウトレットで継続して頑張る決
意です。

会社側から団交の要請!!

 JR三田駅前街宣ビラまき行動の直後、会社側から団体交渉をしてくれと、要請がありま
した。抗議行動に動揺したのでしょうか?電話でH取締役は、「雇用継続は絶対ダメだとは
言っていない」などと言ってきました。
 コアズ分会と関西合同労組は、団交で必ず解雇撤回を勝ち取ります。

雇い止め解雇撤回を勝ち取る!

 3月10日、コアズ分会は、神戸支社にて団体交渉をおこないました。その席で、会社は今回の2人の組合員に対する「雇い止め解雇」を撤回し、誠意ある回答(期限の定めなき、常用雇用にする)を、表明してきました。
 関西合同労組は、これを受けて争議通告の撤回をおこないました。コアズ分会のM組合員・K組合員は今後も職場の労働環境改善に向けた諸要求を、粘り強く交渉していきたいと思います。
 ご支援ありがとうございました。