神戸市須磨区磯馴町4丁目1番6号
医療法人社団慈恵会 新須磨病院
新須磨病院は、病院機能評価の認定も受けた地域の中核となる病院です。
新須磨病院には労働組合がありませんでした。震災の後1997年に、一人の看護師の労災問題
から関西合同労組に分会を立ち上げました。
組合は病院の組合結成直後からの組合つぶしの策動に負けず、就業規則の開示に始まり、労
働基準法違反行為を是正させ、残業代の未払い賃金、総額1千万円近くを全対象者に払わせる
など、奪われ続けてきた権利を回復してきました。
また病院を働きやすい職場にするために、賃上げ・一時金要求・人員不足の解消など職場労働
条件の向上を求めて、粘り強く交渉してきました。
憲法や労働組合法に保障された労働組合としての闘いの前進に対して、新須磨病院は、2003
年春闘時の組合ビラに言いがかりをつけて、団体交渉を拒否すると言う不当労働行為をおこなっ
てきました。
私達は兵庫地方労働委員会(地労委)に不当労働行為救済申立をおこない、病院の違法行為
を審問で明らかにして、2005年3月に「病院は団体交渉に誠実に応じる事」「ビラまきは禁止でき
ない」という兵庫地労委の救済命令を勝ち取りました。
労働組合法では、たとえ地労委命令に不服で中央労働委員会や裁判で争う場合でも、確定す
るまでは地労委命令に従わなければならない事になっています。
しかし、新須磨病院は「法律には従います」と言いながら、地労委命令を不服として中労委に再
審査を申立て「中労委で係争中」と言う理由足りえない理由で、地労委命令にも従わず団交拒否
を継続しました。
違法である事をわかっていながら、罰則が無い事をいいことに、法律遵守しない新須磨病院は
絶対に許せません。
そして!!!
病院は団交拒否をしている間に、組合との確認書や協定を一方的に破棄して、強制配転や
ベースアップの制度として廃止、労基法違反行為をおこなってきました。
私達は労働者の労働条件向上、働きやすい職場作りが、医療ミスを防止したり、患者さんの
看護の水準の向上につながると確信しています。
新須磨病院の法律を軽視するような体質を変えて、患者さんが安心してかかれる病院にす
るためにも、私達は断固頑張ります。すべての皆さん!新須磨病院に対して、法律に従い団
体交渉をおこなうよう抗議の声を上げてください。
労働者としての権利を守るため、関西合同労働組合新須磨病院分会は闘います。
どうかご支援よろしく。
08年1月31日に東京地裁が出した、医療法人社団慈恵会、新須磨病院側敗訴の判決を
不服として、更に国・中央労働委員会などを相手に控訴し、中央労働委員会の命令を取り消
すよう求めていた控訴審の判決が、2008年7月10日に有りました。、
当然ですが、地労委で負け、中労委で負け!次は東京地裁で負け!さらに東京高裁でも負け!
新須磨病院は4連続敗訴です!!
09年春闘要求書提出行動の二日目、3月17日朝、慈恵会新須磨病院前のビラまきから
始まった。関西合同労組・新須磨病院分会に対する、長期にわたり継続される病院側の団
交拒否の不当労働行為は、数々の労働委員会その他で、社会的に明らかにされてきました
が、この日の春闘要求書提出時にも、児玉事務管理部長は、組合側の「団交はしないんで
すね?」の問いかけに「ウンウン」とうなずいただけでした。ここに及んでも、団交拒否を頑な
に行なう病院側の対応には呆れ返るだけです。
また病院前でビラまきを行なっているとき、入院棟から出てきた澤田院長は、組合員らに対
して「そんなことして、恥ずかしくないんか!」とはき捨てるように言いながら逃げるように足早
に外来棟に駆け込もうとしました。組合員が追いかけながら、「院長、団交を!」と言うと「だま
れ!」と言いながら棟に駆け込みました。
澤田院長自らがこのような言葉を吐く病院側の本心が見えた一幕でした。
=勝訴した組合員の声=
本当にこちらの真情と病院の実態を
正しく把握された正当な判決をしていた
だいて、感激しています。
病院の姿勢は頑なですが、負けずに
闘い、院長が社会常識に従って正常な
労使関係が築けるまで頑張ろうと決意
を新たにしています。
慈恵会新須磨病院は、地労委の命令(団体交渉拒否は不当労働行為)を不服として中央労働委員会
にあげ、さらに中労委で病院側の違反が認められたことをもって、またまた労働委員会相手に行政裁判
ににかけたものの敗訴し、高裁控訴・最高裁も棄却され、2008年11月7日に神戸地裁が出した、50万
円の過料が決定したものである。
平成20年(ホ)第214号、同262号 労働組合法違反過料事件